ホームスタートについて

先日、三つ子の乳児の親がひとりの子の命を奪ってしまう痛ましい事件がありました。
その親は何のサポートも受けられておらず、我が子を生かそうとたったひとりで必死に頑張っていたが故の事件であると思います。
結果としてこの親は事件を起こしてしまいましたが、ここに至るまでの過程は誰にでも起こりうる、よくあることです。
そもそも人間は一人で子育てをするような生物ではありません。多数の大人で子を育てるのを前提として進化してきた種族です。
健全に子を育てられるかどうかは親の能力に依存するものではなく、辛くなる前にサポートを受けられるかどうかが子と親の命を守る最大の分かれ道であると考えています。

家庭の孤立を防ぐために、このような活動があります。

ホームページを見る限り、沖縄では活動が行われていないようです。
那覇市ではファミサポ等のお手伝い事業はありますが、こちらは子育てをする親に寄り添い、親の心身をケアする目的であると思います。
核家族で乳児を育てていると、誰とも話さずに1日を終えることは全く珍しくありません。
子の世話で夜にも昼にも睡眠を取れていない状態で、そんな状況に陥ったら誰もが心を壊してしまいます。
このようなときには心身ともに疲れ果てており、サポート事業への登録に出向くこと自体、もう難しい状態です。
ホームスタートでは、電話やメールで初回訪問の申し込みができます。その後は訪問員が定期的に家庭に出向き、親の話を聞いたり、一緒に出かけたりしてくれるようで、これは親にとってよいリフレッシュになるのではないでしょうか。

そして、ホームスタートは利用料が無料ですので経済的理由で一時保育やファミサポを利用できない家庭の大きな助けになります。

未来を担う子供達の健全な育成のため、子育てを一人で頑張りすぎる親の心を救うために、どうか那覇市でもホームスタートに賛同し、活動を開始していただきたくお願い申し上げます。

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